KJR

【スポーツに対する企業スポンサーにおけるROIって、ROPRって何だろう。】

アスリートが集まる会にありがたくも参加し色んな話を聞いてきました。

普段会えないピカピカの方ばかりで新鮮な話も多く、INPUTが多すぎて頭が痛くなりました。笑

その中で最も気になったテーマはアマチュアスポーツで活動を続ける選手とその資金獲得についてです。

マチュアスポーツで活動を続けていくにもお金が必要で支援金が必要です。

その方曰く、年1~2000万円、ざっくり4年で1億円弱。そのうち、アスリートの年収はほとんど入っていないと思います。(これは推測)

 

僕の山登りは幸いな事に数百万で完結し、OB組織の皆様のありがたいご支援により外部資金はなしでできたのですが、それでも商品提供のスポンサー集めは経験あり、本当に大変でした。現金でくださいというのはそれ以上のハードルかと思います。

 

一方、「競技を頑張るし、オリンピック目指すからお金ください。」というのも腑に落ちないというのが個人的な正直な意見です。

 

スポンサーによる資金提供には、個人からパトロン的に支援をもらう(感情として応援)、もしくは企業・行政等から支援(事業拡大目的とした投資)という形があります。

 

前社の場合はアートとしてのスポーツ、後者の場合はエンタメ事業としてスポーツと定義されます。

前社のパトロン的支援は今回は置いておき、エンタメ事業としてのスポーツ支援を考えた場合、企業・行政も慈善事業としてやっているわけではないので、「競技を頑張るし、オリンピック目指すからお金ください。」だけでは甘く、支援金=投資として扱われるべきです。

その場合、ROIを最大化することがアスリート側にも求められます。

もちろん、競技に集中するのがアスリートなので、アスリートと企業の間に入って、アスリートが出す結果を企業のビジネスロジックに変換してあげる第三者としてのプレイヤーが必要、というのが今の僕の結論です。

 

今、まだ見えていないのは企業が広報部等を通じて、こうしたスポーツチームや選手を支援(=投資)に対するリターンはどこに置いているのかという点です。

広告効果が最もわかりやすいですが、研究開発におけるデータ提供や引退後入社のコミットなんかもありえます。

企業PR投資のリターンが何かというのがつかめれば、競技を通じてできる価値提供や競技以外に提供できる価値をアスリート側も考えられるようになります。

 

数少ないヒアリングではありますが、見えてきたのは、どの選手やチームをサポート対象とするかは、上層部のちょっとしたコネで決まり、現場は言われた通りにオペレーションをこなしているのかなと。企業広報にROIならぬROPRの意識はまだまだ薄く、選手へのサポートにはコミットされてますが、その結果を事業につなげる意識は低く、コストセンターとして仕事されてるのかなと思います。

 

企業広報をされていて、このあたりROPRをがちで考えてやってるという方おりましたら、ランチしましょう!色々話聞いてみたいです。