0903_商社で後悔している事②
商社で後悔している事②
台湾旅行中ですが、今日は観光のみで特段書くこともないので、
商社で後悔している事②を書いてみます。
入社以来僕は発注元にいたのですが、それはビジネスマンとしてはすごく怖い事だと思います。というのも、企業から頂いた提案を評価するのが仕事になるので、両者の関係は多くの場合、買い手>売り手になります。
となると、発注者(=買い手)の我々が持ち上げられて扱われるは当たり前で、それを勘違いして、もはや自分が評論家であるかのように振舞ってしまいます。
特に、スタートアップの方々に提案にきてもらったりしても、「ここのサービスは○○だからいけてない」とか「実績がないからまだ導入はできない」とか「とりあえず無料ならやります」とかなぜか上から目線になってしまいがちです。発注者である僕らは何も生み出していないが、彼らは提案してくれたものをつくっている!!
もちろん中には発注者として「協力」する人もおり、上司の承認を得るために一緒に資料をつくったり、他の部署の人を紹介し、提案先を増やしたり、サービスはまだ発展途中だからと割り切り創業理念や世界観を聞き、自分たちが協力できるかもしれない何かを探したりしていました。
あとは、三〇商事というネームバリューが大きすぎるので、調達力も大きいです。
多くの企業が三〇商事に導入したという実績欲しさにありえないくらいの好条件で提案してくれます。それ自体は両社にとっては何も悪くない事なのですが、発注側社員の実力という意味では、これも危険でして、あたかも自分に交渉力があるかのように感じてしまうのですが、これは会社の看板によるもので、本質やコアな価値をわからぬまま過ごしてしまいがちでした。
だから、苦しくてもつらくても僕は提案側に回りたいと思いますし、そっちの方がうまくいったときの喜びも大きいと思います。